日本赤十字社 水戸赤十字病院

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第45回は、森島 老人看護専門看護師に「せん妄」についてインタビューしました。

第45回
せん妄について
森島 老人看護専門看護師

Q 「せん妄」とはどのような状態ですか?

せん妄とは、体調をくずしたときや入院中の環境の変化などにより起こる、一時的な混乱の状態です。
急にいつもと様子が変わり、「ここがどこか分からない」「今が何時か分からない」といったことが起こる場合があります。

Q 患者さまはどのような様子がみられますか?

次のような変化がみられることがあります。

  • 夜になると落ち着かず、眠れない
  • 実際にはないものが見える(幻覚)
  • 会話がかみ合いにくくなる
  • 怒りっぽくなったり、そわそわしたりする
  • 反対に、ぼんやりして元気がないように見える
こうした症状は、1日の中で良くなったり悪くなったりすることが特徴です。

Q どうして起こるのですか?

いくつかの理由が重なって起こることが多いです。

  • 高齢者
  • 入院による環境の変化
  • 手術後
  • 発熱や脱水
  • 痛みなどのつらい症状
  • 薬の影響
とくにご高齢の方は、環境の変化に影響を受けやすいと言われています。何らかの理由が必ずあると言われています。

Q 認知症とは違うのですか?

はい、違います。
せん妄は突然始まり、よくなることがある一時的な状態です。
一方、認知症はゆっくり進んでいく病気です。
認知症のある方はせん妄が起こりやすいと言われています。

Q せん妄はよくなりますか?

原因となっている体調や環境が整うことで、元の状態に戻ることが多いです。
できるだけ早く気づいて対応することが大切です。

Q ご家族にできることはありますか?

ご家族の関わりはとても安心につながります。

  • ゆっくり、やさしく声をかける
  • 面会をして日常会話をする(自宅や家族など)
  • 眼鏡や補聴器など、普段使っているものを使う
  • 昼は明るく、夜は静かにして生活リズムを整える
  • 時計や写真、本、普段日課にしているものの持参が効果的です
「安心できる環境」をつくることがとても大切です。

Q 病院ではどのように対応していますか?

病院では、次のようなことに気をつけています。

  • 原因となる体調の変化を早期に見つけて対応する
  • 転ばないように見守るなど、安全に配慮する
  • 明るさや音など、過ごしやすい環境を整える
  • 必要に応じてお薬を使う
  • 寝たきりにならないように活動を促す
患者さまが安心して過ごせるように支援しています。

Q 心配なときはどうしたらよいでうか?

「いつもと違うかも」と感じたときは、遠慮せずにスタッフへお知らせください。普段の様子と比較できる重要なポイントになります。早めに気づくことで、症状の悪化を防ぐことにつながります。
最後に私たちは、患者さまとご家族が安心して過ごせるよう、しっかりサポートしてまいります。どうぞお気軽にご相談ください。