日本赤十字社 水戸赤十字病院

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医療や病院にまつわる"ちょっと気になる耳寄り情報"を掲載していきます。
第44回は、魚住 看護師に「看護」についてインタビューしました。

第44回
看護について
魚住 看護師

Q 日々の看護の現場で、心がけていることがあれば教えてください。

心がけていることは2つあります。
1つ目は、「もしこの患者さまが自分の家族だったら」と考え、寄り添った看護を提供することです。他人事としてではなく、その患者さまが何を望んでいるのか、どのように過ごしていきたいと考えているのかを丁寧にお話を伺い、その目標の実現に向けてお手伝いをしたいと思っています。
2つ目は、患者さまとのふれ合いを大切にすることです。
「看護」という言葉は、手と目で護(まもる)と書きます。目で観察するだけでなく、実際に手でふれることで患者さまの状態をより正確に把握することができます。また、ふれることによって不安が和らぎ、安心感につながることもあると考えています。

Q 魚住さんが看護師になろうと思ったきっかけを教えてください。

私自身が小学校3年生のときに入院したことがきっかけで、その頃から看護師になりたいと思うようになりました。
私は小児喘息で入退院を繰り返しており、小学3年生のときに喘息発作で緊急処置が必要な状態になったことがありました。
そのとき小児科の先生は、レントゲン写真を見せながら私にも分かるように丁寧に説明してくださいました。看護師の方は来院できなかった母の代わりに「大丈夫だよ、頑張って」と優しく声をかけてくださり、泣き叫んでいた私の手をずっと握っていてくれました。
小学3年生の私にとって、恐怖と不安はとても大きなものでしたが、その看護師さんがそばにいてくれたから、安心できたのだと思います。あのときの温かい手が今でも忘れられません。
今度は私が患者さまの手を握り、少しでも不安を和らげられる存在になれたらという思いで、日々看護に向き合っています。

Q 魚住さんはどのような業務を担当しているのでしょうか?

現在は中央手術室で係長として勤務しています。予定手術や緊急手術にスタッフが円滑に対応できるよう、医師や他部門との調整を行っています。
また、赤十字救急法の講師としても活動しており、応急手当の基本や人工呼吸、心臓マッサージ、AED(自動体外式除細動器)を用いた電気ショックの方法などについて指導しています。

Q 看護師として働いてきた経験から、皆さまにお伝えしたいことはありますか?

これまでの勤務の中で、さまざまな患者さまとの出会いがありました。うれしかったこともあれば辛かったこともあり、「生きるとは何か」、「家族とは何か」などを考えさせられる場面が多くありました。
そうした経験からお伝えしたいことは、健康なうちに「自分が病気になったとき、どのような医療やケアを望むのか」について、身近な人と話し合っておくことの大切さです。
私自身も高齢の母がおりますが、認知症になった場合や、がんになった場合、あるいは急に人工呼吸器が必要な状況になった場合などについて、日頃からお互いの考えを確認しています。
人の気持ちや考えは、そのときの生活状況などによって変わることもあります。また、ご本人の望みとご家族の思いが異なる場合もあります。
何を大切にするのかを身近な人同士で話合う機会を持つことで、いざというときに迷いや後悔が少なくなるのではないかと思っています。

当記事は、令和5年5月12日のLuckyFM茨城放送「水戸赤十字病院の今日もおだいじに」をもとに制作しています。