院長あいさつ

水戸赤十字病院は、地域の皆さまに信頼される中核病院として、安心・安全な医療の提供に努めてまいります。
昨今の医療情勢は大きく変化しており、特にコロナ禍以降の当院を取り巻く環境は厳しく、経営状況の改善が喫緊の課題であり、地域連携の強化、経費削減、DXの推進、人材の育成と確保など、全職員一丸となって取り組んでいるところです。
昨年12月には、がん治療の精度向上に向けて、新たにリニアック棟を整備し、高性能リニアック装置を導入いたしました。これにより、従来の治療法に比べ、患者さまの身体的負担が少ない、より効果の高い治療が期待できるようになりました。また、ロボット支援手術も着実に実績を重ねており、2025年3月末には手術件数が1400件を突破しました。保険適用可能な術式の拡大とともに、今後、その発展が一層加速することが期待されます。
さらには、リハビリテーション体制の強化や、地域の医療機関との連携強化にも力を注ぎ、急性期医療と在宅・地域医療をつなぐ役割を果たすとともに、引き続き救急医療に努め、24時間体制で地域の命を守るべく尽力してまいります。
水戸赤十字病院は、これからも患者さま一人ひとりに寄り添い、思いやりと尊厳を持った医療を提供してまいります。また、日本赤十字社の一員として、災害時や感染症発生時などの有事においても、迅速かつ的確に対応できる体制を整え、地域の安全と健康を支える拠点としての役割を果たしてまいります。
私たちは、「地域に愛され、信頼される病院」の実現に向けて日々研鑽を重ねてまいります。今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年4月1日
水戸赤十字病院長
野澤 英雄