形成外科
形成外科のご案内
形成外科は大きく分けて以下の3つの分野があり、当院はこの形成外科領域の全般にわたって対応しております。
- 形成外科 顔面や手先足先のけが、やけど、きずあと、アザ、体の表面のしこり
- 再建外科 組織欠損(がんや生まれつきの障害で体の一部が失われている場合)
- 美容外科 しわ・たるみ、しみ、まぶたの下垂など
すべての分野において高い水準の医療を提供することを目標としており、各種レーザーを用いたあざ治療、顕微鏡下でのマイクロサージャリーを駆使した切断指再接着や悪性腫瘍再建術、血管付骨移植術を積極的に行っています。当院皮膚科との連携により皮膚疾患の包括的治療を行うほか、他科や近隣の病院・クリニック等の協力により、ニーズに沿った総合的診療を実施しています。
レーザーでアザ治療
当科は、1994年の開設当時からあざやしみのレーザー治療を行っております。
アザは治せるの?
アザの多くは皮膚疾患として良性であることが多く、大きく分けて以下の2種類に分けられます。
- 血管腫などの赤アザ
- メラニンが原因となる茶アザ、黒アザ
アザの本体は腫瘍であるため、長い年月のうちに徐々に大きくなり、美容的整容的に気になる方、悩む方も少なくありません。
アザ治療は、手術による切除はもちろん、近年ではレーザー治療が主流となっています。
レーザーを用いたアザ治療の利点
当院の形成外科では、レーザーを用いたアザ治療を常時行っています。レーザー治療の利点は3つ。
- 正常皮膚にダメージを与えない
- 目標とする病変(血管やメラニン)を破壊
- 傷跡を残さない
当院の治療法
当院の治療対象
- 赤アザ(血管腫)
- 青アザ(太田母斑、蒙古斑)
- 茶アザ(扁平母斑、老人性しみ)
- 黒アザ(ほくろ)
- 毛細血管拡張症(赤ら顔)や外傷による異物沈着症など
当院では、パルス色素レーザー(赤アザ用)、Qスイッチ付ルビーレーザー(青・茶アザ用)、炭酸ガスレーザー(いぼ用)の3台を使い分けています。※基本は保険診療ですが、自費になる場合もあります。
治療例(レーザー治療)
-
単純性血管腫 パルス色素レーザーを照射
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老人性色素斑 Qスイッチ付ルビーレーザーを照射
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蒙古斑 Qスイッチ付ルビーレーザー4回照射
治療例(切除術)
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色素性母斑 連続切除
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乳頭周囲の色素性母斑 乳頭を温存して切除縫縮
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広範囲色素性母斑 腫瘍切除と皮弁形成
当院の治療機器

当院形成外科ではQスイッチ付ルビーレーザーを導入しております。
Qスイッチ付ルビーレーザーは、太田母斑や伊東母斑、異所性蒙古斑などの真皮内メラノーシスを始め、扁平母斑や老人性色素斑などの表皮内メラニン増殖性病変、さらに外傷性刺青などにも大変有効な治療機器です。他の色素性病変治療用レーザー(Qスイッチ付YAGレーザー、Qスイッチ付アレキサンドライトレーザーなど)に比べて、メラニンに対する選択性が最も高いのを特徴としています。
またQスイッチを付加することで、1億分の25秒という極めて短い時間に照射を行うことにより、 周囲健常組織に全くダメージを与えずにメラニンだけを破壊できることができます。瘢痕形成などの副作用は認められていません。
乳児血管腫(いちご状血管腫)の薬物内服治療
当科では小児科と連携し、乳児血管腫(いちご状血管腫)の薬物内服治療を積極的に行っています。生後早期からの治療が必要なため、地域の医療施設と連携しながら、治療をすすめてまいります。
加齢性眼瞼下垂症
「まぶたが下がってものが見えにくい」という現象は、年を重ねるとよく見られます。がんばって眼を開けようとすると、額の筋肉が過剰に働いて首や肩の筋肉にも負担がかかります。
また、まぶたが下がる内科的な病気が隠れていることもあります。当科は内科と連携し、隠れた病気の有無をチェックし、問題がない場合は加齢性の眼瞼下垂症と判断し手術を行います。
局部麻酔の日帰り手術で、かかる時間は30分から1時間、その後の通院は週に1回程度です。手術直後から眼が開けやすくなったことが実感できると思います。
該当する症状をお持ちの方は受診を検討してみてください。
外来診療担当医
形成外科担当医一覧
- 馬本 直樹うまもと なおき
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形成外科部長
専門分野
形成外科一般
- 金﨑 茉耶かなさき まや
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医師
専門分野
形成外科一般・マイクロサージャリー・手外科診療
認定医・専門医等、資格
- 日本専門医機構認定形成外科専門医
学会
- 日本形成外科学会
- 日本手外科学会
- 日本マイクロサージャリー学会
- 日本熱傷学会
その他活動・実績
2025年1月-3月 PRS Clinical Fellow and Consultant of Parvathy multispeciality hospital, Inidia
- 藤田 悠気ふじた ゆうき
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非常勤
専門分野
形成外科一般
出身大学(卒業年)
筑波大学(2010年)
認定医・専門医等、資格
- 日本専門医機構認定形成外科専門医
- 日本形成外科学会形成外科領域指導医
- 日本創傷外科学会専門医
- 日本形成外科学会再建・マイクロサージャリー分野指導医
学会
- 日本形成外科学会
- 日本創傷外科学会
- 日本手外科学会
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
- 中山 凱夫なかやま よしお
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非常勤
専門分野
形成外科一般
- 井口 聖一いぐち せいいち
-
非常勤
専門分野
形成外科一般