日本赤十字社 水戸赤十字病院

診療科・部門

外科大腸がんについて

大腸がんが心配な方へ(水戸赤十字病院 外科からのお知らせ)

大腸がんは早期発見すれば、治せる病気です。当科では大腸の精査(大腸内視鏡または注腸検査)を行うことができます。大腸がんが心配でしたら、まずは一度大腸の精査をお勧めします。お気軽に受診してください。

→ 「増えている大腸がん私は大丈夫って思っていませんか?」

大腸がん治療3つの特徴

  1. 根治性の追求
    原発巣の切除から、リンパ節の郭清や遠隔転移の除去まで、がんの根治を目指し治療いたします。
  2. 低侵襲な治療
    侵襲が少ない腹腔鏡下手術やロボット支援手術を活用しています。結腸がん、直腸がんのいずれについても、手術支援ロボット「ダビンチ」を用いた腹腔鏡下手術を保険診療で提供できる体制を整え、患者さまの早期回復をサポートします。また、早期のがんには、内視鏡的粘膜切除など、より負担の少ない手法を積極的に行っています。
  3. 治療後の満足度向上
    治療後の患者さまの生活の質(QOL)向上を重視しています。特に直腸がんにおいては、排便機能や性機能に関わる神経の温存に最大限配慮しています。また、医療チーム(医師・看護師・薬剤師・コメディカル)の連携による迅速かつ丁寧な対応、患者さま一人ひとりに向き合った治療とケアを実践し、退院後の生活までを見据えたサポートを心がけています。

結腸がん治療について

腹腔鏡下手術やロボット支援手術を基本とし、多臓器浸潤や癒着がある場合でも対応を検討いたします。ポート数を減らすことで傷を少なくし(Reduced port surgery)、鏡視下での治療を行うことで、術中の出血量の減少、合併症リスクの低下に繋げ、術後の早期回復に繋げています。
術創部は、抗菌作用を持つ縫合糸による閉創を行うなど、細部にまでこだわった感染予防策を講じています。
肝転移が確認された場合は、当院の日本肝胆膵外科学会高度技能指導医と協力し、症例検討会で議論の上対応しています。

直腸がん治療について

直腸がんは、根治性の向上と排泄機能温存が重要です。
SMがん(粘膜下層浸潤)疑いに対し、直腸を温存し、排便障害を回 避するため、診断的内視鏡治療を行っています。
ロボット支援手術では、多関節機能により、狭い骨盤内での精緻な操作が可能です。これにより、肛門括約筋や膀胱神経の温存を叶えるだけでなく、がん細胞を取り残すリスクを減らし、再発率の低下にも寄与しています。
縫合不全のリスクがあると判断された場合には、一時的ストーマを造設し、吻合部がしっかりと治癒したことが確認された後、閉鎖手術を行います。ストーマ閉鎖後は、便は再び肛門から排泄できるようになります。当院ではストーマ造設期間を短縮することで、肛門括約筋の萎縮の進行や、ストーマ関連の合併症のリスクを低減することができるよう心がけています。
また、症例に応じて、Watch and Wait療法(放射線治療と全身抗がん剤治 療を組み合わせて先行治療し、慎重に経過をみる非手術治療)にも対応しております。高齢者や手術リスクの高い患者さまに対し有効な選択肢であり、永久人工肛門を回避できるケースもあります。

2024年1月~2025年10月 下部消化器外科手術件数

当院では近年、結腸がん・直腸がんのいずれにおいても、手術の約80%がロボット支援下および腹腔鏡下で行われています。緊急手術となることが多い良性の下部消化管手術(虫垂炎手術や腹膜炎手術、腸閉塞手術等)も、半数以上を腹腔鏡下で実施し、低侵襲な手術の提供を目指しています。