がん診療の実績について

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がん診療の実績について

2023年7月19日更新

院内がん登録とは

院内がん登録とは、外来・入院を問わず、当院でがんと診断、治療等を行われた全患者に関する情報を集約し、統計・分析・報告・公表する仕組みのことをいいます。

この登録は腫瘍ごとに行い、一人の患者様の入院毎、手術毎などでは登録を行いません。
院内がん登録により収集された情報は、当院におけるがん診療の実態を把握するためや、がん診療の質の向上とがん患者さんの支援を目指して、諸活動に活用されます。
また、当院で集計したデータは、茨城県地域がん登録事業や国立がんセンターのがん登録全国集計事業へ情報の提供を行っております。

なお、院内がん登録に含まれている「個人情報」については、個人の人格を尊重する理念の下、個人情報保護法及び社内規程(「日本赤十字社の保有する個人情報保護規程」)に則り、厳格に取り扱うこととし、当院の個人情報保護方針を定め、適切に保護・管理し、確実な業務の遂行に努めています。

当院は、国立がん研究センター主催の「院内がん登録全国集計」、「全国がん登録」に参加をしております。

予後調査支援事業について

当院では、生存率を把握することを目的に、定期的に予後調査を行っています。

当院に長期間受診されていないなどの理由により、院内で予後情報が把握できない場合は、国立がん研究センターが実施する予後調査支援事業にて、各市区町村へ住民票照会を行っています。

個人情報の利用についてご同意いただけない場合は、下記窓口までお申し出下さい。
その場合でも診療に関しての不利益は一切生じません。

<当院窓口>
医療情報管理課(院内がん登録担当)
TEL.029-221-5177(内線:3444)

2021年症例分析結果 ■部位別・治療区分別患者数

注1)表中の症例数は、初発症例(原発巣)を対象としております。
注2)1症例につき、複数の治療を行っているため、症例数の件数と治療内容が一致しない場合があります。
注3)GISTやカルチノイド、境界悪性腫瘍も「悪性腫瘍」としてカウントしております。
注4)症例数が「10」未満のものは、個人を特定される恐れがあることから、「1~3」「4~6」「7~9」の3段階で表記しております。

【2021年症例分析結果】

部位 症例数 治療内容













※3














頭頚部 12 1~3            
食道 17     1~3 1~3 1~3    
125 28 47 22 1~3 26    
大腸 178 43 80 30 4~6 53    
肝・胆・膵 39 10 1~3     7~9   1~3
48       4~6 13    
骨・軟部 7~9 1~3            
皮膚 39 31     1~3     1~3
乳房 234 202     131 76 146  
婦人科系※1 191 107 51   7~9 45 1~3 1~3
前立腺 162 1~3 51 1~3 23 1~3 88  
膀胱・腎尿路※2 129 4~6 35 69 4~6 67   20
脳神経 10              
悪性リンパ腫 16 1~3     1~3 4~6 1~3 1~3
血液 4~6         1~3    
その他の部位 21 7~9 1~3   1~3 4~6    

 

※1婦人科系 … 膣・外陰・子宮頸部・子宮体部・卵巣(境界悪性含む)
※2膀胱・腎尿路 … 膀胱・腎・腎盂・尿管・尿道
※3内視鏡治療 …EMR,ESD,TUR

 

 

 

 

■来院地域別患者数比較

【2021年来院地域別患者数】

市町村名 患者数
水戸市 477
ひたちなか市 213
那珂市 113
常陸大宮市 82
常陸太田市 71
鉾田市 53
城里町 36
大洗町 33
日立市 33
東海村 32
大子町 29
茨城町 27
笠間市 24
県外 12
その他 28

当院へは、水戸市内からの来院患者が最も多く、ひたちなか市がそれに次いでいます。
県北地域や鹿行地域からも多くいらっしゃいます。

地図で比較すると、二次医療圏中では、水戸保健医療圏、鹿行保健医療圏、常陸太田・ひたちなか保健医療圏、日立保健医療圏の患者数が多いことがわかります。

当院に来院するがん患者の発症時年齢別比較

女性では乳がん・子宮頚がん患者が多く、発症時年齢が50才未満の若年の症例もみられます。
男性では前立腺がん・大腸がん患者が多く、70才代にピークがあります。

発症時年齢ごとに部位の占める割合を見ると、男性は40才未満ではその他のがん(精巣腫瘍など)が多く見られます。

女性は乳がんと婦人科がんが多く、50才未満では9割以上を占めています。
60才以降では大腸がん・胃がん・膀胱がん・腎尿路がん・皮膚がんが増えています。

※症例数が多い上位9部位を表示し、10位以下はその他の部位に含めています。

院内がん登録全国収集データの二次利用について(オプトアウト)

国立がん研究センターに提出された院内がん登録データは、調査、研究への二次利用が検討されています。
これらの二次利用は国立がん研究センターにおいて定められた審査を経て行われるものですが、もしご自分に関する情報の二次利用にご同意いただけない場合は、下記文書内に記載されている担当者までお申し出ください。
なお、国以外が実施する個別の研究については、各研究者の所属機関における倫理審査委員会の指示に従い情報公開等を行います。

オプトアウトのための説明ポスター
院内がん登録二次利用についての拒否(オプトアウト)説明書

院内がん登録情報を使った研究情報の公開について(オプトアウト)

当院では、国立がん研究センターが実施しているQI(Quality Indicator:診療評価指標)研究に参加しています。
QI研究とは、がん医療の均てん化を推進することを目的に、標準的な診療がどの程度行われているかを、実施率でスコア化するものです。本研究では院内がん登録データとDPC(包括医療費支払い制度)のデータを基に、施設や地域ごとの実施率を検証することで、患者さまに提供する医療の質の改善につながることが期待されています。調査対象の患者さまは、当院でがんと診断・治療された方に限られます。
なお、研究への協力を希望されない場合は、下記文書内に記載されている担当者までお知らせください。協力を拒否されたことにより、患者さまに不利益が生じることは一切ありません。
国立がん研究センターQI研究事務局「院内がん登録とDPCを使ったQI研究」公開原稿

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